旭川ら~めん むら山 「正油野菜ら~めん」

【旭川ら~めん むら山の基本情報】

住 所 :北海道札幌市中央区南6条西17-2-3
電 話 :011-552-8888
営業時間:11:00~21:00
定 休 日:木曜日
オープン日:2012年6月15日

【旭川ら~めん むら山ってどんなお店?】

旭川の老舗でもあり、超人気店でもある「天金」で長く店長を務められた店主さんが札幌へきて独立。
本格的な旭川ラーメンを提供する店としてオープン当初から人気のお店。
オープン直後は旭川の味そのままだったらしいが、札幌のお客様のニーズに合わせて微調整をしてきたそう。
とはいえ、旭川テイストが色濃く残り、本格的な旭川ラーメンを札幌で食べたい方には真っ先に推薦するお店。

【旭川ら~めん むら山のスープ】

旭川ラーメン=魚介と動物系ダブルスープという印象が強いかも知れないが、天金は鶏豚ミックスで魚介系の出汁は加えられていなかったと記憶している。
とはいえ、天金は紛うこと無き「旭川ラーメンの代表格」のブランドである。
そしてその流れを汲むここむら山も同様に動物系スープオンリーと思われる。
冒頭に書いた「札幌のお客様のニーズに合わせて微調整」は、塩分濃度と油の量を中心にチューニングしていると思う。
天金では油膜は厚めで塩分濃度もかなり高めで、確かに慣れない札幌人には好みが分かれそうな味。
それに対しむら山は天金のおいしさをそのままにして、いかに食べやすくするかを考えて調整された印象。

【旭川ら~めん むら山の麺】

旭川ラーメンらしい低加水の独特な麺。
人気製麺所藤原製麺の麺はやや縮れが強く食感が楽しい。
加水率が低い分、時間と共に麺がスープを吸い込んでいくのが早い。
だが、その正油色に染まっていく麺も味わい深く旭川ラーメンならではと感じるところ。

【旭川ら~めん むら山の具】

旭川ラーメンの具の三種の神器といえば「チャーシュー」「メンマ」「ネギ」。
逆にそれだけが乗っていれば十分というラーメンファンも多いと思う。
ここむら山もデフォのラーメンはその3つ。
もちろんそれで十分においしいのだが、私のお勧めは「野菜らーめん」
正油・味噌・塩の三味から選べるのだが、個人的には野菜らーめん正油が最強と思っている。
ラードで炒められたもやしを中心とした野菜がさらにスープにもコクを加えてくれるし、何よりも食べ応えが満点になる。
メンマはやや白っぽいタイプで少し短いタイプ。
こりこりとして食感は抜群。

【旭川ら~めん むら山その他】

名店天金の流れを汲むとは言え、札幌の人の舌に合わせての調整は苦労したものと思われる。
それでも、食べた人が皆納得する「札幌人も納得の旭川ラーメン」に仕上げているはお客様と長く向き合ってきた経験の高さによるものなのかと思う。
一言でいえば『抜群においしい旭川ラーメンが札幌にある!』と自慢したくなる完成度でありお店だと思う。