ラーメン千寿 「正油ラーメン」 

【千寿の基本情報】

住 所 :北海道札幌市中央区大通西8-2-39 北大通ビル B1F
電 話 :011-281-1101
営業時間:11:00~19:30
定 休 日:日曜日
オープン日:2002年2月

【千寿ってどんなお店?】

店主さんはすみれ出身。
いわゆる純すみ系のお店。
地元民・観光客納得の味。
大通公園に近く、観光の合間にも立ち寄り易い穴場的な存在だが日曜日定休なので要注意。
昼時はサラリーマンで行列ができる。

【千寿のスープ】

札幌を代表する純すみ系のしっかりした味わいのスープ。
だが、純連やすみれが、たっぷりのラードで強いインパクトを出し、ある意味「中毒性の高い仕上がり」になっているのに対して、千寿のスープはラードがやや控えめ。
前者に対して「中毒性が高い」と書いたが、千寿は「毎日食べても飽きない」という利点もあるように思う。
場所柄サラリーマンが多いから、狙ってその方向性に仕上げたのか、それとも偶然店主さんの好みのチューニングがこの場所で受け入れられたのかはわからないが、マーケティング的には非常に成功しているとも言える。
週に何度も通うサラリーマンも珍しくないと聞く。
正油も味そも塩もファンが多いが、生姜やニンニクの効いた「味そ」は冬には特におすすめ。
正油もきちんとパンチがありながら、焦がしたニンニクの風味が強い純すみ系の中ではややおとなしめ。
食べ飽きることなく最後まで美味しくいただける。

【千寿の麺】

一柳製麺の黄色いちぢれ麺。
これも札幌を代表する味わいの麺である。
ノスタルジックな雰囲気を持ちながら、古いという印象はなく、The札幌ラーメンと呼ぶにふさわしい味わいの麺。
茹で加減はデフォルトでは気持ち柔らかめだが、ここのスープとはマッチしていると思う。

【千寿の具材】

もやし・ネギ・メンマ・チャーシュー・味卵。
標準で味玉ハーフカットが2個乗っているのも特徴的。
味玉の相場が大体100円程度のお店が多いことを考えるととてもCPが高い。
また、チャーシューはトロトロでそれもこのお店の特徴。
そのトロトロチャーシューが口で溶ける瞬間は至福を感じる。
ライスと一緒にいただきたいところ。

【千寿その他】

味噌ではなく味そとメニューに書かれているのが独特。
しょうゆも醤油ではなく正油と昔ながらの札幌ラーメンの簡単な表記を使用している。
場所柄外国人観光客も増えているようで、そのような背景もあって難しい漢字を避けたのかと思ったが、店主さんに伺うと深い意味はないとのこと。
とはいえ、先にも書いた「この場所だから純すみ系ではおとなしめ」になっていること「この場所だから感じも簡単にしていること」などを考えると、もしかしたら店主さんなりに無意識のうちに取り入れたマーケティング手法なのかも知れない。