旭川ラーメンななし 「しおらーめん」

【旭川ラーメンななしの基本情報】

住 所 :北海道札幌市西区琴似一条1丁目6-16
電 話 :011-611-8336
営業時間:[月~金]11:30~15:00、17:00~21:00
[土日祭日]11:30~21:00
定 休 日:水曜日
オープン:旭川時代1966年創業→札幌に1996年移転

【旭川ラーメンななしってどんなお店?】

1996年に旭川から移転してここ琴似にオープンしたと聞く。
旭川での操業は1966年とのことだからお店そのものは50年を越える歴史があることになる。
激戦区琴似で不動の人気を誇り続ける代表的なお店。
一番人気は正油らーめん。
豚骨・鶏ガラ・野菜・アジ干しなどを使用した複雑で濃厚な旨味が人気。
アジ干しはハラワタを丁寧に取り除いているらしく、嫌みの無い味わい。
無化調とのこと。

【旭川ラーメンななしのスープ】

一番人気は正油らーめんだが、この記事の写真はしおらーめん。
一口目からその複雑な旨味に驚くほど。
余韻は長く感じるが、その一方ですっと切れる味のキレは
これが新しいお店ならともかく、歴史あるお店がこれを提供し続けていることを考えると、当時から圧倒的人気だったのも頷けるというもの。
旭川=醤油ラーメンというイメージが強いが、正油らーめんだけじゃなく、ぜひここのしおらーめんは食べてもらいたい味である。

【旭川ラーメンななしの麺】

旭川の老舗製麺所加藤ラーメンの麺を使用。
ストレートでかなり細めの麺を使用しているのが特徴。
低加水の麺ながら表面のもっちり感に特徴があり、濃い目のスープとの相性は抜群。
移転のため閉店したかつての人気店麺屋三四郎と同じタイプの麺かと思われる。
茹で上がりをタイマーではからずに、タイミングを見計らい、指でつまみながら加減調整をしているのは先代と同じ所作。
季節や気候によって麺の状態が変わることを想定してのことだと思われるが、こういう配慮と動きは見ていてもワクワクするものである。

【旭川ラーメンななしの具】

薄目にスライスされた大判なチャーシューが2枚乗っているのがポイント。
ライスに乗せると全面が隠れるほど大きいチャーシューは見ているだけでも楽しいが、肉感たっぷりの味わいでとても美味しい。
この味わい深いチャーシューもこのお店の特徴。
その他はメンマと青ネギ。
あまり飾らないのも老舗の旭川ラーメンらしい特徴といえるかも知れない。

【旭川ラーメンななしその他】

以前にこの店の店主さんだった先代はこのお店を息子さんに譲り渡した。
てっきりご隠居されるのかと思ったらさにあらず。
車で5分ほどの距離のところにあらたに「昭和ラーメン ふくや」というお店を開業した。
こちらは500円という低価格ながら本格的な旭川ラーメンが食べられるお店で、味の根底には「ななしイズム」があることをきっちり感じとることができる。
ワンコインとは思えないほど高いクオリティのお店である。
そんなこともあって「ふくや」と「ななし」はある意味良いライバル関係になっているように思える。