雨は、やさしく（さっぽろオータムフェスト限定メニュー）

2018年9月18日

【さっぽろオータムフェスト及び雨は、やさしくの基本情報】

【雨は、やさしく（本店）】
住　所　：北海道札幌市白石区菊水元町4条2丁目1-7 古川ビル 1F
電　話　：011-871-3922
営業時間：11:00～15:00　18:00～20:20
定休日：無休
オープン:2014年5月2日

【さっぽろオータムフェスト】
さっぽろオータムフェストは北海道全域の農産物、秋の海産物など北海道の美味しい食をを集めて開催されるお祭り。
いわば秋の収穫祭的な意味合いがあるイベント。
今年は「北海道胆振東部地震」がイベントの前日に起きたことで会期が短くなったが、それでも200万人近くの来場者があった札幌の秋を代表するイベントの一つとなっている。

当初の開催予定は以下の通り。

■第1期［6日間］ 9月7日（金）～12日（水）
■第2期［6日間］ 9月13日（木）～18日（火）
■第3期［6日間］ 9月19日（水）～24日（月・振）
■第4期［6日間］ 9月25日（火）～30日（日）

前述の通り北海道胆振東部地震の影響で9月15日～9月30日と短縮会期で開催された。
なお、来年2019年は9月6日（金）～9月29日（日）の24日間を予定しているとのこと。

【雨は、やさしくってどんなお店？】

2012年4月に厚別区大谷地にオープン。
当時マンションの上に住人がいることから「動物系スープを炊かない（炊けない）」ラーメンを作らざるを得なくなった。
逆にそれが功を奏して「動物系素材を使わないオンリーワンなラーメン」が誕生した。
動物系素材の旨味を補うために生まれた「レバーペースト」という従来のラーメンでは考えられないトッピングが誕生した。
その後、あまりの人気に駐車場が足りなくなったのもあり、2014年5月に現在の白石区に移転をした。
現在はここ本店と、2号店である「雨は、やさしくNo,2」の2店がある。
No,2では動物系素材を使わないという封印を解き、濃厚な鶏白湯ベースのスープを提供している。
トッピングのホタテペーストも他では見られないオリジナルトッピング。
両店ともにメンマの代わりにゴボウを使用しているのもこの店の特徴。
長い店名は省略して「雨やさ」と呼ばれる事が多い。

【雨は、やさしく「限定メニュー：濃厚ごぼうポタージュのダブルペーストスパイス麺（味噌）」ってどんなラーメン？】

今回のオータムフェストで提供されたラーメンは「濃厚ごぼうポタージュのダブルペーストスパイス麺（味噌）」（以下「限定メニュー」と表記）というメニュー名。
名前の示す通り、ごぼうポタージュスープがベースで、赤と白の2種類のペーストが乗る。
オータムフェストは来場者も多く、手間のかからないメニューを提供するお店が多い中、本気で手間をかけて作り上げられた一杯。
雨やさしくらしくてそれでいてオリジナリティの高いメニューだった。

【雨は、やさしく（限定メニュー）のスープ】

雨は、やさしくでは普段は具材として使用しているごぼう。
ラーメンの具としてごぼうを使っているというだけでも驚きであるが、今回はそれをスープの主役級に持ってきたのだからさらに驚きである。
2種類のペーストのうち白っぽい（茶色っぽい？）ペーストはゴボウを使ったもので、それを溶きながらいただくと、野趣あふれるごぼうの旨味噌ポタージュになる。
字面だけ見ると「ラーメンになるのか？」と思われるかも知れないが、意外なほどラーメンとしてきちんと成立しているあたりがさすが。
赤いペーストを溶くとコクと一緒に辛みが加わる。
パンチあるスープは太めの麺の強い印象と相乗効果が生まれてくる。

【雨は、やさしく（限定メニュー）の麺】

道産小麦を使用した麺は太目でややむっちりした印象。
跳ね返すような弾力がある。
インパクトある麺は弱いスープでは受け止めきれないかもしれないが、濃厚なポタージュスープと合わせることを想定して作られているのだろう。
強いスープと非常に相性の良い麺に仕上がっている。

【雨は、やさしく（限定メニュー）の具】

先に書いた通り、ゴボウペーストと辛いペーストはオンリーワンでインパクトも強いトッピング。
その二つの間にレンコンが挟まれて上に積み重ねているのもユニーク。
雨やさの盛り付けの特徴に「立体感」があると思う。
本店ではレバーペーストをベースに、2号店であるNo,2はホタテペーストをベースにし、その上に高く大葉やネギをうず高く盛り付け、立体感のある盛り付けがなされている。
今回の限定メニューでもそれは健在で、2つのペーストの立体感でワクワクする演出となっている。
また、雨やさらしいゴボウも使用されており、ペーストと合わせてこのトレードマークによって、初めて目にした人にも「雨は、やさしくのラーメンだろう」と印象付けることができていると思われる。
もちろんゴボウトッピングはゴボウポタージュスープとの相性が抜群で味のクオリティの高さに関しては言うまでもない。