喜多方ラーメンまるや(東急百貨店さっぽろ店催事)

【東急百貨店さっぽろ店及び喜多方老麺まるやの基本情報】

【東急百貨店さっぽろ店】
住 所 :北海道札幌市中央区北4条西2-1
電 話 :011-212-2211
営業時間:10:00~20:00
定 休 日:無休

【喜多方老麺まるや本店】
住 所 :北海道札幌市中央区北4条西2-1
電 話 :011-212-2211
営業時間:10:00~20:00
定 休 日:無休

【喜多方老麺まるやってどんなお店?】

昭和29年に創業したお店。
先代は喜多方老麺会の初代会長であり、喜多方ラーメンの文化を守り発信することにご尽力された方。
主役は豚の旨味ながら煮干しや野菜などの複雑な旨味がまろやかに絡み合うスープは「一子相伝」の秘伝の味らしい。
現在は三代目が中心になってお店を切り盛りしている。
毎年秋には東急さっぽろ店の東北物産展に出店しており、楽しみにしている人が非常に多い。

【東急さっぽろ店の東北六県味めぐり(物産展)情報】

毎年8月下旬~9月上旬にかけて東北物産展が開催されている。
年ごとに少しずつ名称が違うが、人気のある店舗は毎年呼んでおり、固定ファンも多い様子。
2001年からスタートした「福島の物産と観光展」は福島の美味しいものを集めた物産展として人気を博していた。
その後2016年からは「東北六県味めぐり」という名称に変更となり、福島に限らず東北エリアの美味しいものを集めた物産展となっている。
喜多方老麺まるやは前シリーズの「福島の物産と観光展」時代から目玉の一つといえるお店で、同店の東北エリアの物産展を代表するお店の一つである。

【喜多方老麺まるやのスープ】

主軸は豚の旨味。
おそらく喜多方ラーメンで多くみられる手法であるチャーシューを煮るときに使用する煮汁も使用しているものと思われるが、豚だけじゃなくそれを支える煮干しや野菜などの複雑な旨味が良い相乗効果を生んでいるものと思われる。
そこに醤油の香りが加わることで、昭和テイストなどこか懐かしさを感じるスープが生まれている。
現在みられるような変わった食材や風味で個性を出すのではなく、昔ながらのあっさり系醤油ラーメンのわかりやすい味わいであるが、いつまでも余韻の残るこの店ならではのオンリーワンなスープになっている。
ちなみに、注文時に「脂多め」というオーダーを受けてくれる。
個人的にはこの脂多めの時に増幅する豚の旨味がたまらなく好きで、ほぼ毎回「脂多め」オーダーをしている。

【喜多方老麺まるやの麺】

喜多方ラーメンの特徴とも言える、「平打ち」「多加水」麺である。
ほぼストレートに近いが軽くウエーブがかかっておりその加減が絶妙。
すするときに唇を震わせる感触がたまらない。
加水率の多い麺の表面は滑らかでやや柔らかめのゆで加減。

【喜多方老麺まるやその他】

私が初めて喜多方ラーメンを口にしたのは今から何十年も前の事だ。
一番最初に感じたのは麺に対する違和感というか異文化感。
なんせその時代はまだ札幌ラーメンにはそれほどバリエーションが多くなく、スタンダードな黄色い縮れ麺が主流だった。
初めて喜多方麺を口にした時の感想は「札幌ラーメンに比べるとやや柔らかめだし、札幌麺の食感に慣れ親しんだ札幌っ子には受け入れにくいかも」などと思ったものだった。
今や札幌のラーメンシーンもバラエティ豊かになり、様々な麺が楽しめることもあるだろうが、何より毎年欠かさず来てくれるこのお店が時間をかけて札幌でもファンを増やしていった功績も大きいと思う。
これからも毎年来てくれることを切に願っている。